1941年敬请关注!
简介:「生誕百年・映画監督亀井文夫」と題し、京橋フィルムセンターで特集上映が開催されている。亀井は劇映画のみならず、文化・記録映画に大きな足跡を残した監督である。留学先のソビエトで映画の可能性に目覚め、レニングラード映画技術専門学校の聴講生となり、帰国後2年目の35年に文化映画「姿なき姿」で監督デビューする。その後、亀井の名を高らしめた傑作記録映画「支那事変後方記録・上海」を発表する。上海事変で荒廃した街を移動撮影やパノラマ撮影の技術を駆使し、戦争の悲惨さを日本本土に暮らす』国民に強く訴えた。 今回の「小林一茶」は長野県の観光課の企画により作られた信濃風土記3部作の第2作である。亀井は従来の観光映画から脱却して、社会的視点あるいは生活的視点に立った新しい観光映画の製作を試みた。 「信濃では月と仏とおらが蕎麦」の字幕から始まり、「月」「仏」「蕎麦」をキーワードとして展開される。「月」-山国の信濃では耕作面積が少ない農業人口が多いこと、耕して天に至る姥捨の棚田、その田に照る月-田毎の月。「仏」-来世への救済である阿弥陀如来を本尊とする善光寺と参詣する人々。「蕎麦」-戸隠の山間部の地質の悪い土地に育つ蕎麦畑。そしてこのような厳しい土地でも「下下も下下 下下の下国の涼しさよ」の一茶の句を挿入する。俳諧のリズムにも似た映画の流れで、見事な展開に唸る。 亀井はこの映画の発表の翌年、文化思想統制法である映画法と治安維持法違反容疑で逮捕され1年間拘留された。監督資格も剥奪され終戦まで活動を禁止されてしまう。 今回の特集では、劇映画の「女の一生」や「戦争と平和」等も上映されるので、是非おでかけください。…