1939年敬请关注!
简介:夕陽を浴びながら輸送船が航行して行く。その船内では、敵前上陸を前にして肉親に手紙を書く者、配給の酒を酌み交わす者、軍歌を歌う者・・・そのいずれもが緊張感を隠し切れなかった。第二分隊長玉井伍長(小杉)は部下の13名を集め、自分が倒れた時は坂上上等兵(井染)を分隊長にして戦うよう、後事を託して訓示を終えた。そして、小隊長山崎少尉(荒木)の発した上陸開始まで休めの言葉はあったが、眠りにつく兵隊は誰もいなかった。やがて、漆黒の中で輸送船は目的地に達した。小艇に乗り移った玉井伍長は、番号を呼称させて13名のいることを確認した。陸地を踏んだ兵隊達を待ち構えていたように、激しい敵の軽機関銃の音が響いた。泥の中に散った玉井隊は直ちに応戦の火蓋を切った。だが、艦砲の援護射撃や飛行機の爆撃も効果が無かった。中隊長の命令で後退の伝令が来た時、乗本一等兵(秋見)が敵弾に倒れた。 堤防線に集結した、玉井伍長は乗本の死を恩い浮べながら、主力部隊が金山上陸を完了したことを知った。故国に乗本の骨の一片でもと願う玉井伍長の計らいで、遺骸は火葬に伏された。やがて、泥湾の道を乗本の怨みを背負った如く、玉井隊は行進して行った。行軍に継ぐ行軍。そんな中で、内藤一等兵(長尾)が脱落し、後送となった。前進を続ける玉井隊は途中で会った隊から、目的地の金山まで後12キロもあり危険だと注意された。しかし、幾多の危険をおかしながら、玉井隊は太鼓橋を渡った。その前面には敵兵のトーチカがあり、機関銃弾が飛んで来た。玉井伍長は耳に傷を負ったが、濠から濠に移って窓に手榴弾を投込みそれを占拠した。もう嘉善城は近い。玉井隊は久し振りの休憩で山羊料理に舌鼓をうった。しかしそれも束の間、やがて、部隊に前進命令が下った。 1939(昭和14)年キネマ旬報ベストテン第3位…