野村萬斎×シェイクスピア~密着50歳にして挑む新たな「マクベス」

  • 野村万斋
  • 120分钟
  • 650年の歴史をもつ伝統芸能「狂言」。その伝承者であ… 650年の歴史をもつ伝統芸能「狂言」。その伝承者でありながら、古典の枠を飛び越えて様々な分野で輝きを放つ野村萬斎。 実は、その原点に英国が誇る不世出の劇作家ウィリアム・シェイクスピアの存在がある。英国が生んだ偉大なる劇作家・ウィリアム・シェイクスピア。今年は没後400年にあたり、400年たった今も、その世界観は色あせることなく、新たな解釈で、毎日、世界中のどこかで演じ続けられている。 28歳で野村萬斎を襲名した時、「一人の表現者として、どう狂言に向き合っていくのか?」という、抱えていた悩みを解決するために求めたのがシェイクスピアとの出会いであった。そこで、意を決し、一年間、シェイクスピアが活躍したイギリスの首都ロンドンに留学、現地で 学んだ経験は萬斎に新境地を拓かせた。 狂言の手法を生かした自分なりのシェイクスピアを演じたいという欲求が高まり、帰国後、「ハムレット」や「リチャード三世」を原案とした「国盗人」などを演出・主演で上演。特にシェイクスピア作品の中でも、年齢を重ねるごとに解釈が変化するという「マクベス」は、萬斎がライフワークとする作品だ。 今年、50歳を迎えた萬斎は6月に約2年ぶりとなる「マクベス」の上演に挑んだ。 狂言の礎を作ったとされる世阿弥曰く、50歳は老齢期という人生の節目の年とされる。 果たして自分は本当に優れた表現者となっているのだろうか? 節目の年に萬斎は「マクベス」に再び挑むとともに、これまで歩んで来た道を見つめ直すため、そして、これからの芸を確固たるものにするため、ふたたび、シェイクスピアの聖地へと旅に出る。 奇しくも、今年はシェイクスピア没後400年であり、野村萬斎は節目の年を迎える。 番組は、新たな「マクベス」の誕生とシェイクスピアをめぐる旅に密着。狂言師・野村萬斎とシェイクスピア、その共通点をわかりやすく解説するとともに、長き時を超えて融合する二人の才能が生み出す芸術に触れる。

同主演

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