羽音

  • 恐怖
  • 原田龙二 长谷川朝晴 木之元亮 三浦浩一 仓野尾成美 村山彩希 マイケル富岡
  • 120分钟
  • 初夏のある日、警察署に年齢が九十を優に超えた一人の… 初夏のある日、警察署に年齢が九十を優に超えた一人の老人が甥っ子の刑事を求めて訪れ、その老人は「人を殺した」とつぶやいた。 語り始めた老人の口からは、一九四五年、太平洋戦争末期に実在した、小学校を 借りた特殊施設の話を始めたのだ。 そこは、表向きには精神病院と称されていた。それは、それ程特異な患者が集められた施設であったからだ。 原子爆弾開発間近に解離性同一障害(多重人格)となった荒俣博士。 虚言症と診断されたが、戦況を語るその虚言が100%当たると評された「閣下」の名乗る男。 戦闘を放棄し戦争や軍を批判し精神病扱いをされた、エリート海軍兵の水越。 21世紀の未来の男性と交信していると伝書鳩を飛ばし続けている、真行寺藍。銃恐怖症のため、発砲することが出来ず、病棟に監視に配属されて若い兵士、菅沼。婦長、梶谷医師、真関看護師の三名の医療スタッフはそれらの患者の世話をし、治療にあたっていた。 のどかな日などは、どこにでもある普通の病院にしか見えないのだが、日本国軍が統括し特殊機密施設と呼ばれているのは、やはり原爆開発を手掛ける博士の存在や、戦況を100%予知する男の存在が大きい。 そして、その特異な環境を利用して、海軍の将校がハワイ生まれの日系人である津田という男を諜報活動するために患者を装い、この場所に連れてきたことで、より最重要機密施設としての役割を担うようになっていった。

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